熊本の最南端、最西端の路を歩こう。【前編】
鬼が来る。
魚貫崎(おにきざき)という地名は、見たこともない鬼のような人間が海の向こうからやってきたことが由来。という説があります。江戸時代は外国船の見張りや警護のための番所が置かれていました。自然の厳しさと美しさを体感できる里海・里山のコースです。
藪椿の並木路。
遠見岳の山道の両側に椿の木が自生する一角があります。2月から4月頃まで、凛と冷えた空気の中、真っ赤な椿の花のトンネルを歩くことができます。
車輪梅の丘の上で。
5月頃、潮風のあたる海岸沿いの丘に小さなかわいい白い花のお花畑が現れます。自生する車輪梅の群生する丘です。この丘からは、眼下に真っ青な天草灘に浮かぶ小さな島々のパノラマを望むことができます。
大きな大きなアコウの木。
いったいいつ頃から魚貫崎を守り続けているのかわからない、大きな大きなアコウの木。幹は大人10人が手を伸ばしてやっと囲める太さです。恐るべき生命力を持つこの巨大木は千年アコウと呼ばれ、住民のみなさんから大切にされています。